今回紹介するのは、YOLK Solar Paper(ヨーク ソーラーペーパー)という”ソーラー式USB充電器”について商品をレビューしていきます!
「YOLK Solar Paper」は、クラウドファンディングサイト「Makuake」にて圧倒的な支持を集めたプロジェクトから実現した商品で、発電できるワット数別に2.5W、5.0W、7.5W、10.0W、15.0Wの5種類で展開されています。
私は最大15.0Wの発電ができるモデルを購入したので、15.0Wを選んだ理由と合わせてレビューしていこうと思います。
YOLK Solar Paper(ヨーク ソーラーペーパー)とは
YOLK Solar Paper(ヨーク ソーラーペーパー)は「ソーラー式USB充電器」です!
太陽の下ならどこでも発電することができ、電源がない山や川、公園や災害時などにも使える便利なアイテムです。
公式サイトでは、「世界でもっとも薄く、もっとも軽いソーラー充電器」と宣伝しているだけあって、厚さは最薄の部分で0.2cmです!
YOLK Solar Paper(ヨーク ソーラーペーパー)を実際に使用しながらレビューをしていきます。
薄くて軽くてしかも丈夫!
メインパネル(左)とサブパネル(右)の2種類のパネルで構成されており、メインパネルには電圧や電流が確認できる液晶画面があります。
サイズはメインパネルが横幅9cm x 縦幅19cm x 厚さ1.1cm、サブパネルは9cm x 17.4cm x 0.2cmです。
メインパネルの厚さ1.1cmは液晶部分で、パネル部分はサブパネルと同じ0.2cmしかありません!
重量はというとメインパネルが75g、サブパネルが65gしかありません!
15.0Wモデルはメインパネル1枚とサブパネル5枚で構成されているため、合計して400gです!
500mlのペットボトルよりかは軽いかなって感じですね。
手触りはソーラーパネル上部は、さらさらした感じですが、裏面は基盤の配線を隠すためなのか、コーティングでつるつるとた手触りです。
屋外で使用することがほとんどなので、汚れた時に乾いた布でも拭き取りやすい素材になっているのは嬉しいですよね!
連結はマグネットで簡単増設
メインパネルとサブパネルは両端にそれぞれ2つのマグネットがついています。
マグネット同士でパネルを接続する仕組みになっているのですが、ご覧の通りパネルには配線が一切ありません。
なんと、このマグネットはパネルで集めた電気をメインパネルへ送る電極でもあるのです!
プラスとマイナスが交流しないように、マグネットもN極とS極で上下逆さや裏表で間違った方向だと接続できない設計になっています。
最大6枚接続できます。1枚2.5Wの発電ができるため連結時15.0Wの発電ができるというわけです。
メインパネルの接続位置はどこでもOK!
メインパネルとサブパネルの接続位置はどこでも左右どちらからでも接続が可能です!
そのため、増設に手間取ることなく、自由につなぎ合わせることができるのは嬉しいポイントです。
デジタル電流計でリアルタイムに電流量がわかる
メインパネルには、デジタル電流計がついています。
2つのUSB端子があり、デバイスを接続する前は発電中に発電量(V)が確認でき、デバイスを接続すると、電流量(A)を確認する事ができます。
リアルタイムにデジタル電流計で発電量と電流量が確認できるため、環境に合わせてパネルの向きを変えてみるといった事もできます!
デバイスによっては、必要な電力量と電流量が説明書や充電器のプラグに記されてたりするので、YOLK Solar Paper(ヨーク ソーラーペーパー)に表示される数値が足りているかなどの確認にも使えますよ!
USB接続で多種多様のデバイスを同時に充電可能!
メインパネル上部にUSB接続するための端子が2口あります。
USB端子接続部分にはそれぞれ、「A」「AN」とプリントされていて、「A」はApple製品、「AN」はApple製品以外を意味しています。
このように分けている理由は、Apple製品の多くの場合、電流量を多く必要とするためだと説明書に記載されていました。
ただし「AN」にiPhone7を接続してみても充電が行えるため、あまり気にする必要はないかもしれません。
メモ
現在販売されているモデルでは「A」「AN」の記載はないようです。公式サイトにも使い分けについての記事がないため、改良されたと思われます。
放置していても充電!オートリセット機能が便利すぎる
ソーラーパネル式の充電器の場合、一度太陽光の光を遮ってしますと手動で再度充電を開始するのにリセットする必要があったりする製品が多いです。
YOLK Solar Paper(ヨーク ソーラーペーパー)はオートリセット機能を搭載しているため、再び太陽光がパネルに当たると自動で充電再開することができます。
常に太陽光の位置を気にしたり、リセットが必要なのか気に掛ける必要がないのは、とても便利な機能の1つです!
ただし、頻繁にオートリセット機能が発動するような環境下では使用を避けた方が良さそうです。
充電中にコンセントを抜き差ししているようなものなので、あくまで一時的に発電できなかった時に自動的に充電できるようにする補助的な機能として認識しておくべきでしょう。
生活防水IP54に対応だから雨や雪、埃にも強い!
パネル部分はIP54基準の防水・防塵機能を備えており、雨の日や、雪の日でも問題ない設計になっています。
濡れた手で触れたり、水がはねる場所でも大丈夫なので、キャンプ場などの場面でも安心して使えます!
ただし、USB端子部分については防水機能が無いため注意しながら使用する必要があります。
太陽電子変換効率23%!
変換効率とは、太陽からの光エネルギーで電気エネルギーに変換した時の変換割合のことです。
変換効率が高ければ高いほど、効率的、効果的に発電ができるとというわけです。
1枚のパネルには格子状に30セルあり1セルあたりの太陽電子変換効率は23%だそうで、1枚全体の太陽電子変換効率は約20%とのことなので、23%はセル単位での太陽電子変換効率を差しています。
コンパクトに折り畳める!お出かけ時はカバンにポイ!
使用しない時は、パネルを折りたたむ事ができ、メインパネルの上にサブパネルを裏表交互に積み重ねていく感じです。
パネル同士が磁石で引きつけあっているため、片手で折りたたむ事ができます
6枚を折りたたんだ状態でPhone7と比較してみました。
パネル同士が干渉しないような設計にしているのか、マグネットの部分に少し厚くなっており、隙間があります。
そのため、折りたたんだ際は少し厚みがあるかのように感じます。
取り外す時は簡単です!
パネル同士は折りたたむと四方のマグネットでしっかりと固定されているため、面と面を引き離すような力を加えると、破損してしまう恐れがあるため、スライドして取り外します。
ちなみに、パネル同士を接続した際、落下防止対策用に補助パーツが付属品としてついてきていました。
各パネルの端に補助パーツをつけるための穴があるので、カチッ!っとはめれば良いだけです!
ただし、全てのパネルにつけると、折り曲げて収納する際、補助パーツ同士がぶつかって浮き上がってしまいます。
薄さを追求した分、コンパクトに収納する部分で両立できなかったんでしょう。常に広げた状態にしていたり、落下防止対策としてつけておきたいという方以外は使わないかと思います。
太陽の下で実際に充電してみた!
YOLK Solar Paper(ヨーク ソーラーペーパー)はソーラー式充電なので当たり前なのですが、太陽光を浴びることで様々なデバイスを充電する事ができます。
この日は、東京で7月下旬、日中晴れで気温32度。梅雨明が発表されたばかりの時の写真です。
接続先はiPhone7で、0%から満充電まで約2時間足らずで充電する事ができました!
太陽に対して直角になるように太陽光を当てる事で効果を発揮しますが、斜めにしても問題なく充電する事ができたため、ずっと太陽の位置を意識していたわけではないです。
今回はiPhone7充電のみでしたが、同時に2台の充電が可能なので、もう一方をモバイルバッテリーなどに繋いで充電してみても良いかもしれませんね!
また、太陽光が入る所であれば充電できるため、窓際に置いて充電する事もできます。
曇っていても充電することはできるのですが、パネルの枚数が必要なのと、オートリセットが頻繁にかかりデバイスへの負担が気になる場面もあったため、そこを気にされる方は使用を控えた方が良さそうです。
雨天時の様子です。
保有するパネル6枚で発電を試みましたが、デジタル電流計が表示されませんでした。
専用ポーチでスマートに収納!保護もしっかり
収納するための専用ケースに6枚全て入れてみました。
ポーチ自体、厚みがある物をいれるためのマチがないので、しっかりと収まるのかと思いましたが、すっぽりと収まってくれました。
パネルの枚数を減らすと、滑り落ちそうな気もしますが、カバンの中などに入れて持ち運ぶため、そこは問題にはならないと思いました。
まとめ
ソーラーパネルの充電器としては高価だと思いますが、何よりも「世界最薄・最軽量」でコンパクトながらも発電効率の良さがあるので、見合った価値ではないでしょうか。
紙のように薄く軽くし、環境にやさしいエネルギーの太陽光エネルギーを誰でも利用できるようにしたという点から、米ラスベガスで開催された2017年のCESでイノベーションアワードを受賞しているようです。
普段使いや旅行、災害時用などのためにカバン中に入れておいても邪魔にならないので、使いたい時にさっと取り出せていつでも充電ができるのはとても重宝しています。
コンパクトに様々なシーンでおしゃれにさっと使えるので、ぜひチェックしてみてください!